第5回防具付大分県空手道選手権大会結果

9月7日早朝、私と尚也師範、父(おやじ)、そして小出石家三男勝人の運転する車で大分市クラサス武道スポーツセンターへ向けて出発!
「宇佐から高速に乗ると遅くなるから上毛から乗るよ!」と勝人!そのまま上毛ICへ!そして事件は起こった!?
なんと!入り口を間違え豊前方面へ・・・・(;’∀’)
勝人、実に4年ぶりくらの試合出場のためなのか?痛恨のミス!!
小野先生へ会場準備に少し遅れる旨の一報を入れ、しっかり法廷速度を守って安全運転で無事会場へ到着!

今回はどんなドラマが生まれるのか!?

先ずは異例の組み合わせとなった小学生女子組手!3~5年で組んだトーナメントのベスト4決戦は正流塾対決となった。

西村明莉3年(上毛支部)対 濵田涼花4年(上毛支部)!
持ち前の負けん気の強さとセンス抜群の明莉ではあるが学年と体格で勝る涼花とでは流石に分が悪い!自信満々で前へ出る涼花の猛攻をフットワークを使いながら見事に捌く明莉!開始から1分程経過した時、一瞬の隙をついて明莉が先制の技ありを決めそのままタイムアップ!決勝へ駒を進めた。

(松本えと4年(豊築支部)対 足立琳5年(上毛支部)!
空手を始めて僅か数か月!白帯とは言え4年生にしては体格が大きく強そうなえとちゃんと5年生では小柄な凛!小柄と言えども上毛支部では敵なしの上、ここ最近成長著しい凛とでは差がありすぎるのか?と言う対戦になった。いざ始まってみると、とても白帯とは思えない強烈は技をくり出すえとちゃん!しかし全く焦らずしっかりかわし、あっさり返し技で先制!その後2本目もしっかり決めた凛の貫禄勝ちであった。

小学女子組手3位決定戦
準決勝で年下の明莉に不覚をとった涼花と各上に挑んで敗れたえとちゃんとの4年生対決!6月の大会で硬式空手県大会優勝で自信を付けた涼花であるが体格で勝るえとちゃんに攻めあぐねる様子!さらにえとちゃんの技は突き蹴り共に白帯とは思えない程鋭く強い!相手の技を捌くというより受け止めてしまう涼花にとってはやや厳しそうだ。そう思った瞬間、えとちゃんの強烈な上段突きが決まった!そのまま勝ち切り、初出場で見事3位に入賞!これはまたとんでもない伏兵が現れた!豊築支部の機運もさらに高まるだろう!今後の成長が楽しみです。

逆に硬式大会での優勝から一転、悔し涙を飲んだ涼花!しっかり基本からやり直し、持ち前の明るさとガッツで頑張ってもらえればと思う。

小学女子組手決勝戦
3年生ながら決勝の舞台へ上がってきた明莉!対して上毛支部の先輩5年生凛とは未知との遭遇となった決勝戦!この二人は練習でも一度位しか手合わせした事がない。準決勝と同様にフットワークを使って動き回り一瞬の隙をつこうとする明莉に対し全く動じる事無く受け流しながら技を繰り出す凛!お互いが持ち味を発揮しやや硬直するかに見えた序盤ではあったが明莉が放った中段蹴りは惜しかった!やや浅く審判の旗はあがらなかったものの鋭く切れのある技であった。この技を間一髪かわした凛はこれで完全に見切ってしまい見事な逆突きを決め、その後もあっさり2本目を決め下馬評通り優勝を決めた。よく頑張ったものの2位に終わった明莉に笑顔はなく悔しさに滲んだ顔が印象的だった。今回怪我で欠場となった弟の映仁と共に今後が楽しみな姉弟である。

小学6年・中学生1年男子組手
この階級へは中学1年足立琉(上毛支部)、小学6年山本聖大(豊築支部)が出場!今一つ精彩を欠いた琉がまさかの初戦敗退となってしまったが代わって台頭してきたのが豊築支部山本聖大!小学生では体格に恵まれ、これまでもその体格を生かし前に出るスタイルで圧倒してきた。今回はさらに勢いも良く得意の突きを決め、決勝戦も勢いそのままに中学生を抑えて見事優勝を飾った。いつも熱心に応援されるご両親もとても喜ばれた事と思います。

中学生3年男子組手
先の第11回防具付全日本大会で優勝した末廣陽輝にとっては優勝するのは当たり前の本大会!絶対に負けられない大会だ。私自身も経験者だから判るが逆にこの様な場合のプレッシャーは半端ではない。果たしてどの様な戦いになるのか!?
始まってみると陽輝にとってその様な心配は全く無用の長物だった。全国チャンピオンとしての自信を付けた陽輝は圧巻の技を連発し見事優勝を飾った。その後練習試合として組ませてもらった高校生をも圧倒し、改めてその強さを選手含め会場にいる全員に見せつけた。まだ中学生!今後、高校、一般と成長するにつれどこまで強くなれるのか!なってくれるのか?尚也師範が満身創痍の体で気合と魂を込めて鍛えあげた怪物の今後の成長が非常に楽しみ!

一般女子組手
先の全日本大火で一般2部とは言え初出場で全国制覇を果たした猪俣光恵(上毛支部)!姉妹で一般女子組手全国制覇の夢を追い続ける山崎絢香と松下琴美(豊築支部)の正流塾巴戦となったこの階級!全国大会ならぬ残酷大会!?
山崎絢香(姉)対 松下琴美(妹)
これまで姉絢香に勝つ事ができず分が悪い琴美ではあるが今回はどうか?お互い手の内は知り尽くしているだけあって鋭い技の応酬ではあるが決め技に欠け延長戦へ!終わってみれば今回も姉絢香に軍配が上がった。

猪俣光恵(上毛支部)対 松下琴美(豊築支部)
6月開催された硬式空手の県大会では猪俣が勝利!今回、猪俣の目標はこれまで辛酸を嘗めさせられている山崎絢香に勝つ事!しかし勝負の世界は甘くなかった。今回リベンジに燃える琴美は技の切れも良く動きが良い!先制したのは猪俣!得意の中段突きで技ありを決める。あとが無くなった琴美ではあるが鋭い技を決め振り出しに戻した。その後お互いの技が交錯する中、技の出し終わりに一瞬動きが止まる猪俣の隙をついて見事技を決め今回勝利の女神は琴美に微笑んだ。

山崎絢香(豊築支部)対 猪俣光恵(上毛支部)
今度こそはの思いを胸に絢香へ挑む猪俣光恵!その願いは届くのか?対して胸を貸す立場の絢香は今回も強かった。攻撃型の組手を展開する猪俣ではあるがカウンターが上手く蹴りも鋭い絢香に対して思うように打って出る事ができない。攻めあぐねるも強引に攻め込んだ直後だった。琴美戦同様、一瞬の動きが止まった瞬間を見逃すはずもなく絢香の技が炸裂した。終わってみれば今回も絢香が見事勝利した。とは言えこの三名に大きな差はなくここからの努力次第では三名揃って全国大会入賞も夢ではなさそうだ。少年部共々正流塾の未来は明るい!

一般男子組手
ベスト4からは究極の正流塾決戦となった一般男子組手トーナメント!約6年ぶりに大会出場となる豊築支部かつての期待の星・全く練習できていない松下家長男・松下雅弥か?約4年ぶりの試合となり、全く練習せず体重は大台にのった小出石家秘密兵器・勝人か?3月の全九州空手道選手権大会で並み居る強豪を撃破し準優勝に輝いた松下家最終兵器・松下大隼か?先の全日本大会で絶好調ながら右肩脱臼の不運に見舞われた正流塾のマスターズの星・生ける伝説・猪俣貴久56歳か!?私個人としては今回最も楽しみな階級である。

小出石勝人(上毛支部改め豊築支部)対 松下雅弥(豊築支部)
かつて錬心舘時代に全国重量級組手の部で並み居る優勝候補を撃破しベスト最高成績はベスト16!北部九州大会では重量級2位、対して20歳の時に福岡県硬式空手道大会連覇、九州硬式空手道大会2位の実力者で私、尚也師範に続いて一般男子全国制覇におっもと誓い男として有望視された松下雅弥の対戦は練習できてない者同士の全くどうなってしまうのか?判らない対戦となった。私の予想は1分ならぬ30秒はお互い素晴らしく動くと言うものだった。この大会に向けて少し絞ったか?やや細くなった勝人!思い廻し蹴りや半飛び足刀蹴りを繰り出す。雅弥もしっかり捌き鋭い廻し蹴りを返すも勝人もギリギリでかわしお互い決まらず。先に疲れが見え始めたのは良そうに反して雅弥!力を振り絞って渾身の廻し蹴りを放つが、伝家の宝刀迎え突きを合わせる勝人!一瞬中段へ決まったかに見えた惜しい技であったが副審の旗は上がらず!やや踏み込みが浅く練習不足は否めない。本戦で決まらず延長戦へ!お互いスタミナ切れは目立ち始めるが勝人の方が再三仕掛ける。そんな中雅弥が放った上段前廻し!副審の旗が1本上がるも後頭部への打撃であったため、無効に!結果延長戦でも勝負は付かず判定で勝人が決勝へ駒を進めた。

松下大隼(豊築支部)対 猪俣貴久
地元を離れ空手から遠ざかった兄雅弥に代わって今年から一般挑戦の松下大隼!対40歳から空手を始めて今なお現役としてシニアで全国制覇を夢見る猪俣貴久の対戦は最年少対最年長の戦いとなった。先制したのは大隼!鋭い中段廻し蹴りが炸裂!猪俣は全く反応できなかった。あとがなくなった猪俣は体格に任せて前にでるも未だ右肩が完全ではなく動きが悪い。対して大隼は動きが素早く危なげなく勝ち切り決勝へ駒を進めた。
その後行われた3位決定戦ではスタミナが回復した雅弥が危なげなく勝ち切り久しぶりの試合で入賞を果たし何とか面目は保った。

小出石勝人(上毛支部改め豊築支部)対 松下大隼(豊築支部)
小出石家の秘密兵器勝人か?松下家の最終兵器大隼か?先に動いたのは勝人!恐らく練習は全くしていないが先輩としてのプライドと小出石家の意地が勝人を突き動かす。対して大隼は奇しくも小出石家次男かつて錬心舘国際大会中量級覇者の尚也師範が育て上げた豊築支部の有望株!尚也師範直伝の足捌きで喰らえば吹っ飛びそうな勝人の技を難なくかわす。スタミナ切れが目立ち始め、足が止まった瞬間だった。大隼の鋭い前廻し蹴りが炸裂!見事技ありを先制!あとがなくなった勝人!このままで終わるわけにはいかないと大隼の攻撃に合わせて放った螺旋手刀打ちは僅かにタイミングを外し技ありには至らず。終わってみればしっかり練習し勢いのある大隼が戦前の予想通り優勝を飾った。
とは言えブランクがある中、小出石家としての意地は見せてもらった。秘密兵器は秘密のままがいいだろう・・・??

今大会を開催するにあたり尽力いただきました甲斐会長はじめ、小野先生、藤本先生他、お手伝いいただきました保護者、選手の皆様大変お疲れさまでした。アットホームな温かい大会を楽しませていただきありがとうございました。

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