第1回防具付大分県空手道大会


大分県立総合体育館にて記念すべき第1回の防具付大分県空手道選手権大会が連盟加盟団体及び友好団体より90名の選手が参加し熱戦が繰り広げられました。我が正流塾からも幼児~シニアまで多数が参加し、複数の優勝者、入賞者が出てとても有意義な大会となりました。今回は組手のみの大会で1コートで試合進行した為、自分の門下生全ての試合を観戦する事ができました。

幼児の部
宇佐支部:マキちゃんとケイジュ君が参加。マキちゃんは2度目、ケイジュ君は初の試合となるが二人とも決勝に残った子と対戦。相手は体格も一回り大きくパワフルな組手スタイル!それでも二人とも果敢に応戦できました。結局負けてしまいましたが自分に負けなかった。この勇気は立派です(^^)
試合後ケイジュ君に「初めての試合はどうだった?」と聞いてみると「緊張したから負けた」と返答が・・・!?
「緊張しなけれ勝てた」と思ってたかどうかは判らないが二人とも次も頑張れそうで一安心です(^^)

1年生男子の部
宇佐支部より私の中では優勝候補だったオウガ君とワタル君が参加。残念ながらオウガ君は直前に体調不良で欠場に・・・ これまでは突きを中心にハチャメチャに突っ込んでいくスタイルのワタル君に期待がかかる!試合前の練習では間合いをとり、何故か前廻し蹴りが良いタイミングで出る様になっていた。もしかしたらイケるかも!?
何と本当に優勝してしまった(*_*) 初入賞が初優勝、いい笑顔ですね。これを機に練習に熱が入る事に期待です。

2年生男子の部
上毛支部のコウタ君が出場予定でしたが体調不良により欠場。残念。私の中では今回こその期待が大きかっただけに残念でしたがこの時期仕方ないですね。また次に向けて頑張ろう!

2.3年女子の部
宇佐支部より2年生ミコトちゃんが出場。今回が2度目の試合となりました。幼児のマキちゃんと姉妹で、とにかく二人とも練習熱心で頑張り屋です。人数の兼ね合いから3年生も含めてリーグ戦となりました。普段は相手がいない為、男子と練習しており、ガッツもあるので「もしかしたら」と思っておりましたが、優勝してしまいました(^^)
いつも練習していた中段突きも決まり、立派な戦いぶりでした。いつも熱心に見守っているご両親の笑顔も印象的でした。やったね、ミコトちゃん!

4年生男子の部
宇佐支部よりライア君、ライセイ君、ユウタ君の同級生3名が参加。
最初に登場したのはライア君。対戦相手は体格もあり、パワフルで強い。しかしライアは得意の前廻し蹴りから後ろ廻し蹴りで何度も応戦。後ろ廻し蹴りは相手の胴に当ってはいるが当たりが弱く技ありを取れない。そこに強烈な突きを喰らってしまった。それでも最後まで諦めず応戦した姿は立派でした。続いて登場したのユウタ君。3人の中では一番背も高く、蹴り技が得意で実力がある。しかしガンガン攻めてくるファイタータイプが苦手だ。1回戦の相手はそのファイタータイプに当り、上背では勝も苦戦を強いられる。しかし何とか逆突きを決めて1回戦を突破しました。2回戦はライアが負けた相手と激突。対戦相手の子はさらに攻撃力があり強い。それでもリーチを生かし応戦するもここで負けてしまいました。取敢えず3位入賞、おめでとう!
1回戦最後に登場したのはライセイ君。3人の中では一番細見で気持ちの優しい子なのでファイタータイプが多い中、戦えるかなと思っておりましたがガンガン攻めてくる相手に足を止めて打ち合い、正直感動しました。普段同級生との練習では見せない姿に驚きました。負けはしまたが気持ちが負けていなかった事が凄く頼もしかったです。同級生3人、切磋琢磨しながら一歩ずつ頑張って行こう!

5年生男子の部
宇佐支部よりリョウ君、豊築支部よりヒロト君が参加。
最初に登場したのはヒロト君。対戦相手はおッ、大きい!体格の違いに攻めあぐねているようだ。観客席のお父さんから熱い声援が飛ぶ。意を決して攻めようとした所に相手の強い蹴りが尻に当って少し痛そうだ。今回は負けてしまったけれど君には凄く強いお兄ちゃんとお姉ちゃんがいるから大丈夫。また先生達とバーベキュー食べて頑張ろうね!
続いて登場したのはリョウ君。練習の時から常に全力で頑張るのだが調子に波があり、今回は果たしてどうか?
最初から気合十分で強い攻撃を出すが交わされ対戦相手はガンガン前に出てくる。こうなると体格的に小柄なリョウ君は厳しくなるのだが今回は何とか左右に回りながら交わし応戦。一瞬の隙をついて技ありを一つ!何とか勝ちました(^^)そのまま勢いに乗り、決勝戦まで行きましたが残念ながら負けてしまいました。それでも立派な準優勝。課題も見つかったし次の大会に向けて頑張ろう。

6年生男子の部
豊築支部ユウタ君とセナ君が参加
正友会K選手含めて3人の為、リーグ戦で行われました。K選手は硬式の大会で何度も見かけてるので知っておりますが正直強い。まだまだ経験不足の二人には厳しい相手かと思っておりました。結果はやはりK選手の圧勝でした。しかし小柄ながら一気に前へ出て突っ込んでいくセナ君のガッツが印象的でした。二人ともまた次に向けて頑張って下さい。きっと強くなれます。君たちの先生は小出石尚也先生だから!

6年女子の部
宇佐支部、モモカさんが参加。
切れのある素晴らしい足技をもっているがガンガンくる相手に当ると背を向けてしまい、昨年はあまり戦えなかったモモカ。練習でもリョウ君が相手なので、同じようになってしまい、これまで萎縮しておりました。しかしここ1ヵ月程前から練習にも真剣に取り組み、試合前の練習ではリョウ君の攻撃に対して全く背を向ける事なく応戦し、一皮剥けた感じがしておりました。期待大です。このクラスも3名の為、リーグ戦で行いました。第一試合はモモカと勇武舘K選手。しっかり技が出せて先ず1勝です(^^)・・・そして第3試合、相手は同じく1勝を挙げたH選手。またまた正友会。この子もとんでもなく強い。背も高い。圧倒的攻撃力でガンガン攻めてくる。いつもならここで顔を背けていたモモカだが今回は違った。果敢に応戦し、おしい技もあったが負けてしまった。しかし強い相手に堂々と立ち向かった姿が誇らしかった。先ずは3月の昇級試験、頑張ろう!

中学生・一般女子の部
宇佐支部、ハルカさん、豊築支部コトミさん、アヤカさんが参加
正流塾三つ巴の戦い!アヤカさんは一般であるが皆、体格的に差がなく、1年半以上試合にも出場しておらず、今回が言わば復帰戦と言う事もあり、危なくはないだろうと言う判断の元、この3名でもリーグ戦が決定。但し中学生は2名の為、どちらか勝った方が中学女子の部優勝となり、もし2連勝した場合は一般の部も優勝でメダルが計2個貰うえると言うオイシイ展開に!私の門下生ハルカはここ最近成長著しく、正直イケると思っておりました。第一試合ハルカと一般アヤカさんの対戦。アヤカさんの恐ろしいまでの気迫、しかも強い!ハルカ大丈夫かな?と思ったがなんとか応戦していました。(-_-;)  しかし圧倒的気迫とテクニックの前に敢無く撃沈。続いては姉妹対決ですがここでもアヤカさんのパワー爆発で勝負あり!  そして第三試合、中学女子の対決。コトミさんが突きで先制、ハルカが廻し蹴りで取り返す。両者譲らぬ戦いに決着を付けたのはコトミさんの見事な突きでした。アヤカさん、コトミさん、おめでとう!
この3名は是非今年の全国制覇を目指して頑張ってほしい!

中学生男子1年の部
豊築支部、Yコウタ君が参加
第一シードされており、2回戦からの出場。1回戦が終わり、初戦の相手は拳志会K選手。拳志会さんは昨年同じ防具付全日本空手道連盟に加盟して下さり、また同じく硬式空手道連盟にも加盟し、いつも交流している団体です。元々面のみを付けてのグローブ空手を行っておりましたのでここの選手は正友会同様、パワフルで強い。しかもYコウタ君の初戦の相手は昨年防具付全国大会の優勝者でり、硬式空手九州大会の優勝者でもある、ハッキリ言ってあまりにも強すぎる選手だ。上背もあり、小柄なコウタ君が少し心配にもなる。当然そんな事を知り由もなく、昨年北部九州の大会優勝で自信に満ち溢れる状態で戦う事に!こちらの心配をよそに、しっかり間合いを取り、ここぞと言う所で迷いの無い中段突きを踏み込んで放つ。おしい攻撃が何度かあるが、あと一歩届かず。残念ながら負けてしまったが全国チャンピオン相手に堂々の戦いぶりは正直驚きました(*_*) いや~立派だった。

高校一般男子の部
上毛支部、高校2年生俊介君、一般重量級勝人、シニア、安部さん、猪俣さん、豊築支部一般中量級マサヤ君が参加
高校も一般もクラス分けもないサバイバルトーナメントだが、今回第1回の記念大会の為、なかば強制的に全員出場。
他勇武舘K選手と拳志会N選手を加えて7名のトーナメント。事務局が配慮した様でAブロックをシニアで固め、Bブロックを他若いグループで固めておりました。私の中の優勝候補は俊介とマサヤ!この2人は高校時代からライバルでマサヤ君が一般に上がってからは初めての対戦になります。1回戦でこの二人が激突!その勝者が私の弟、勝人とN選手の勝者と対戦。
先ず第一試合、猪俣さんシードの為、正流塾安部さんと勇武舘K選手の対戦。安部さんは白帯で空手歴1年ながら昨年の九州硬式空手大会一般級の部優勝を果たした実力の持ち主。開始後、いつもの様に果敢に攻め立てます。そして先ずは足刀蹴りで技あり、その後上段廻し蹴りで合わせて1本勝ち。次は空手を始めるきっかけにもなった以前の職場の先輩、猪俣さんとの同門対決が決定。
第二試合、優勝候補の二人が激突。就職活動やバイトで練習があまり出来ていないと言うマサヤ君とアラフォー3人(私を含む)相手に試合に向けてバチバチにやりまくる俊介。中盤までは両者譲らず一進一退の攻防が続きましたが一瞬の隙をついて俊介、渾身の突きが決まりました。その後同様の突きを決めて俊介君が勝利しました。
第三試合、拳志会N選手と勝人の対戦。実は昨年3月の格闘技イベントで私はN選手の試合を観戦していた。防具は基本使用せず、相手がヘッドギアを付ければお互い付けると言う、殆どプロの試合ルール。しかも無差別。軽量級のN選手だが突き(パンチと言った方がいいのかな?)で重量の相手をダウンさせた。今回どんな戦いを見せるのか、不気味な存在だ。対する勝人、昨秋以降全く道場に顔を見せず、どうらや体重も元通り!「仕事が忙しい」と言うのは本人の弁だが、今回はぶっつけ本番。当日は風邪も引いてる様でマスクを付けてゴホゴホ。途中小野先生から「マサトさん、大丈夫ですか?きつそうですよ」と言われ「本当に悪くなったら倒れると思うので運ぶの手伝って下さい」と私が返す始末。大きな体に付けた胴は、まるで紙でも貼り付けた様に見える。それに直前までマスクも装着、ある意味N選手にとっては不気味だっただろう!開始早々巨漢の勝人が足刀蹴りを中心に攻め立てるが上手く交わされ逆に反撃を受ける。一進一退の攻防が続きスタミナが心配される勝人だが何とか中段突きで先制。先制され反撃に転じるN選手にラセン手刀打ちを決めてなんとか1勝をあげた。 次を戦うスタミナはもうない(-_-;)

第四試合
正流塾、同門対決。普段は全く歯が立たない安部さんだが今回1回戦から上段蹴りを決めて絶好調。逆にそれを見た猪俣さんは気合を入れ直し、コートの中へ!先輩に怯む事無く果敢に攻めていく安部さんだがシニアの部全国2位の壁は厚かった。怒涛の反撃に合い、あっと言う間に2本取られ撃沈。「これはまずいな。」副審をする私の横でゼイゼイしている勝人。あまりに早く終わりすぎスタミナが回復してない。連続2試合ではない為、当然インターバルは与えられず、呼び出しと共に2回戦へ!「このままでは俊介が楽に勝ってしまう」
そう、私は俊介に試練を与えたかった。何とか1回戦を乗り越えてもまた次がと言う試練が・・・
開始早々果敢に攻めまくる俊介、何とか突きやラセン手刀をカウンターで合わせる勝人。タイミングはドンピシャだが俊介の固いブロックに阻まれる。そしてスタミナは完全に切れて、あっさり廻し蹴り2本で終了となってしまった。

決勝戦
正流塾上毛支部同門対決、。いつも手合わせしており、手の内はお互い熟知している。しかしここ最近は俊介に全く歯が立たない。当り前と言えば当たり前でこれからプロを目指そうと言う高校生と40歳から空手を始めて現在48歳。戦えること自体が驚異的だ。当然の様に私は猪俣さんの味方に付、対策をアドバイス。その事を俊介にも伝えプレッシャー攻撃。しかし結果はいつもの様に撃沈されてしまった。取敢えず俊介君、優勝おめでとう(^^)
しかし次からが本番だ。先ずは月心会様主催の2018全九州オープントーナメント高校一般の部、昨年私も審判をしながら拝見したがレベルは高い。その後全国大会、K-1甲子園へと戦いは続く。いよいよ夢へ向かって挑戦だ!

ワンツーフィニッシュ、V

試割
約3年振りの試割、紐で吊るした板を逆突きで割、次に後ろ廻し蹴りで板3枚割り。
取敢えず面目保てて良かったです。(-_-;)

閉会
第1回の記念大会は防具付大分県空手道連盟・月心会・甲斐会長のもと無事終了する事ができました。大会役員の皆様、保護者、選手の皆様、大変お疲れ様でした。また同連盟の趣旨に賛同し、選手を派遣してくれた正友会・竹下先生、拳志会・井田先生、志道館・吉岡先生ありがとうございました。

今大会、観客席から選手への声援が多く、(相手を罵倒するものはなく)勝敗が決した時には大きな拍手が沸き起こり、とても潔く、心地よい大会であった事が何よりも素晴らしかったと思いました。

 

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