第4回防具付き全国空手道選手権大会結果!

2018.7.29、岡山県岡山市ジップアリーナにて第4回の防具付全国空手道選手権大会が全国より各会派・流派の強豪選手を集い盛大に開催されました。今回の岡山はいろんな意味で忘れる事のできない思い出深い大会となりました。

大会当日に直撃しそうな台風12号の影響で、開催自体が危ぶまれた今大会!主管する滴水會舘実行委員の皆様は直前まで協議し、大変苦慮された事と思います。当然の様に保護者の方からも大会はどうなるのでしょうか?と言った問い合わせを我々も受けておりました。ただ私達兄弟には
「大会中止」と言う連絡を頂かない限り、「行かない」と言う選択肢はない!保護者の方にはそれぞれの判断でお任せする事にし、兄弟二人に私達の父を加えた3人で岡山へ向かったのでした。

大会当日、多少雨は降っているものの、風も思った程ではなく、体育館に入ると全く気にならない程度で一安心です。正流塾はエントリーした10人全員が無事参加!あとは戦いの時を待つのみとなりました。私達は二人ともフルで審判に入っている為、殆ど門下生の試合を観る事ができません。そんな中、選手達は奮闘してなんと、4名も入賞しました(*_*)

先ずは宇佐支部期待の星、武田凌君、見事小学生5.6年男子組手軽量級の部、優勝!(型試合でもベスト8で入賞)
普段の練習から一切の妥協を許さず寡黙に打ち込むその姿は、いつしか大きな夢を掴む時がくると思っておりました。自宅でも早朝に走り込みや蹴り込みを続けた努力がついに実を身を結んだと思います。そしてこの決勝戦の相手はなんと弟、尚也支部長の愛弟子、松下ひろと君!「いつも練習ではいいんやけど、試合になると・・」とここ最近は結果が出ていなかった松下君ですが、尚也支部長の実行した地獄の強化練習により元々持っていた素質がこの大舞台で見事に開花したと言う事でしょう!決勝の戦いぶりも見事で序盤は凌君が追い込まれる場面もありました。結果的には凌君が技あり2本取って勝ちましたが、その差は殆どなかったと思います。「男子、三日合わざれば刮目してみよ」と言うことわざがありますが、その事を実感した瞬間でした。そしてこの言葉が当てはまる者がさらに今回二人

小学1.2年男子組手に出場した豊築支部の末廣ハルキ君!前評判では型がかなり上達しており、練習も凄く熱心で頑張り屋さんとの事で尚也支部長も期待をしておりました。私達は結果が判らないまま決勝の時を迎え、なんと、組手の決勝に残っているではありませんか!?
決勝戦では果敢に何度も中段回し蹴りを繰り出すもあと一歩及ばず、残念ながら負けてしまいましたが、春の大会では優勝した今村オウガ君を見て、オウガ君は凄いと言いていた彼が全国大会準優勝です。まだ空手を始めて一年足らず、今後の活躍が非常に楽しみです。(^^)

続いて中学生女子組手の部、武田陽花さん、3位入賞!
彼女もまた弟の凌君と同じく寡黙に練習する一人で、春頃からメキメキと力を付けてました。しかし私の期待とは裏腹に練習試合等では振るわず、ここ最近は不調気味でもありました。だがこう言った選手が大舞台で活躍する事を私は知っています。準決勝の試合のみ私は観戦する事ができました。決勝に残った選手とは甲乙付けがたい内容で惜しくも敗れてしまいましたが、立派な入賞です。おめでそう!

今回躍進した選手の中で残念ながら敗れ夢叶わなかった選手たち!
その中でも私が共にその夢を追う選手が上毛支部、猪俣さん。40歳から空手を始め、今年49歳。第2回防空連全国大会3位、昨年の第3回大会は準優勝、どちらも同じく鹿児島楊心門のO選手に負けました。そして、その雪辱を晴らすべく臨んだ第4回大会では2回戦でそのO選手と対戦。残念ながら2本入れられ、本人曰く「納得の負けでした。」との事ででした。そして「また来年に向けて頑張ります」と力強い言葉を返してくれました。この言葉は余程の強い信念と勇気がなければ吐ける言葉ではありません。「言うは易し、行うは難し」
この1年間、彼は週2回の練習をほぼ休む事無く、パワフルな高校生等を相手に実戦をこなし、寡黙に、ただその夢を掴むためだけに鍛錬を続けてきました。忙しい仕事の合間を縫ってひたすらに努力を続けるその姿は、若い選手達のお手本と言っても過言ではありません。年齢的にもそれがどれだけ大変な事か同年代の私には判ります。だからこそ勝たせてあげたい!しかし勝負の世界は甘くない。ましてや全日本大会となると尚更です。また今日から一年、来年に向けて日々の鍛錬が始まります。経ってしまえば一年はあっという間えすが、今から見据える365日は、鍛錬の日々は果てしなく遠く感じます。そして勝負の時は一瞬です。本戦2分、延長1分、一年間の集大成は僅か3分にかかっております。ただ、その為だけに選手は最高の準備をして、そこにかけてきます。私達もかつて同じように頂点を目指してきました。だからこそ私もまた今日から猪俣さんのミットを受け、共に汗を流していきます。夢はあきらめたら、そこで終わり。「来年こそは」の思いを胸に突き進んで行きましょう!

最後に今大会を一年かけて準備して頂いた滴水會舘実行委員長高田先生他、各先生、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。お疲れさまでした。また終了後の行われた懇親会参加できず申し訳ございませんでした。尚也支部長は午前2時から殆ど寝ないまま仕事で、私も30日早朝から仕事なもので!(氷屋さんとカブトムシ屋さん、どちらも夏は地獄の忙しさです(;’∀’)

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